MOD/incファイルの改造 のバックアップソース(No.1)

 
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当コンテンツは、DHnoneを基準に書かれています。
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#contents
 


**イントロダクション [#iddf3ffa]

ここでは、1936シナリオのフォルダにあるpersia.incを使い、ファイルの内容を上部から順番に説明していきます。
なお、persia.incは/scenarios/1936にあります。

 
 
**プロヴィンス情報 [#i766b507]

ファイルを開くと、まず最初にこのように書かれています。

 province = {
         id = 1492
         anti_air = 2
         naval_base = {
                  size = 3
                  current_size = 3
         }
         air_base = {
                  size = 1
                  current_size = 1
         }
 }

incファイルのこの部分では、プロヴィンスについての情報が記されています。
この場合、ID1492のプロヴィンスに、対空砲2レベルと、海軍基地3レベルと、空軍基地1レベルが存在するように改められている。

もしこの数字を変更すると、ゲーム開始時に指定された施設がある状態になります。

たとえば、ICについて変更したい場合は、

 ic = { size = 50 current_size = 50 }

もしくは

 ic = 50


一つ目の書き方は、新しい値を設定するやり方で、
二つめの書き方は、値を修正するやり方になります。

ID1184(東京)で、これを説明します。
一つ目の書き方では、そのシナリオでの東京のICは単に50になります。
二つ目の書き方では、本来のIC(province.csvに記載)に加えて、更に50増えた値になります。つまり、本来のIC20にIC50を足して、IC70となります。

なお、一つ目の書き方では、後者の値が「現在の値」となり、たとえばここを0にした場合、ICが0まで壊れた状態でゲームがスタートし、50まで回復していくこととなります。

なお、二つ目の書き方は、累積して働きます。
二つ目の書き方で、五回繰り返して記述してしまうと、50+50+50+50+50+20=270となります。
一つ目の書き方は、何度繰り返して書いても、50のままです。

なお、インフラの値(と現在の値)は、必ず0.0から1.0((AODでは2.0まで可))の間で指定する必要があります。

なお、この設定は、incファイルならどのファイルに書いても変わりなく作用するため、たとえばプロヴィンス情報に関するファイルを独立して作成・編集しても良いです。


 
 
**国家の基本情報 [#d04961d8]

 country = {
   tag = PER

この箇所で、最も上に来るのが国タグ。
ここに表記した国について設定するという最重要の指定です。

 
 control = GER

もし、この国が片務的に置かれている立場を設定するなら、このようにすると、ペルシアはドイツに統帥権を譲渡している状態になります。

 puppet = GER

同様に、このようにすると、ペルシアはドイツの傀儡国になります。

 
 # Resource Reserves
 energy = 1000
 metal = 1000 ...

この部分は、見ての通り、開始時の資源備蓄を表しています。

 
 capital = 1502

これは、首都のプロヴィンスIDです。


 manpower = 96

これは、開始時のMPの備蓄を表しています。


 
 
**政策スライダー [#e01fdb78]

 policy = {
 date = { year = 0 month = january day = 0 }
 democratic = 3
 political_left = 4
 freedom = 3
 free_market = 5
 professional army = 3
 defense_lobby = 5
 interventionism = 5

この部分で、政策スライダーの位置が決まります。
1で右端、10で左端になります。
なお、dateをシナリオ開始年月日より未来に指定すると、その日になるまで手動でスライダーを移動できないようにさせられます。

 
 
**国家とプロヴィンス [#pa8b12ea]

ここでは、例外的にリトアニアを例とします。

 
  nationalprovinces      = { 206 207 511 208 209 577 }

ここは、中核州となるプロヴィンスの設定です。
細かい配慮は必要なく、自由に設定することができます。

 
  ownedprovinces         = { 206 207 511 577 }

ここは、「所有する」プロヴィンスの設定です。

 
  controlledprovinces    = { 206 207 511 577 }

ここは、「占領する」プロヴィンスの設定です。
基本的に、ownedと同じで構わないのですが、主としてその国が戦争状態にある場合、他国を占領しているなら増やし、他国に占領されているなら減らす必要があります。

ownedとcontrolledの変更については、注意が必要です。
仮に、リトアニアがベルリン(ID300)を、ownedする場合、単にリトアニアの側の括弧内に、300と記述するだけでは済みません。
もともとベルリンをownedしているドイツ側のファイルを開き、括弧内から300を削除してやる必要があります。
このようにしないと、二重にownedされていることになり、エラーを吐きます。

 
 
**技術 [#lf7231d9]

ここでは、その国が開始時に保有する、技術と青写真を設定できます。
単に、IDを打ち込むだけで、見れば分かると思われるので、割愛します。

 
 
**外交関係(片務的) [#w9ddec97]

 diplomacy = {
 relation = { tag = AFG value = 25 }
 relation = { tag = DEN value = 50 }
 relation = { tag = ENG value = 25 }
 relation = { tag = IRQ value = 125 }
 relation = { tag = SAU value = 100 }
 relation = { tag = SOV value = -20 }
 relation = { tag = SWE value = 50 }
 relation = { tag = TUR value = -50 }
 }

ここで、シナリオ開始時に指定した国との友好度を設定できます。
また、片務的な外交関係の記述を行うこともできます。

 
 relation = { tag = SOV value = -20 access = yes }

このようにすると、ペルシアからソ連に対し、通行許可を出すことができます。

 
 relation = { tag = AFG value = 25 guaranteed = { day = 1 month = january year = 1936 }

このようにすると、、ペルシアはアフガニスタンに対し、独立保証を掛けた状態となります。

 
なお、双務的な外構関係(同盟・不可侵条約・講和条約・戦争状態)については、eugファイルのほうで記述します。

 
 
**諜報 [#wa3a5172]

ここでは、その国の諜報レベルを設定します
単に、国タグとレベルの値を打ち込むだけで、見れば分かると思われるので、割愛します。


 
 
**大臣 [#wf1af7d0]

  headofstate            = { type = 9 id = 53001 }
  headofgovernment       = { type = 9 id = 53002 }
  foreignminister        = { type = 9 id = 53003 }
  armamentminister       = { type = 9 id = 53004 }
  ministerofsecurity     = { type = 9 id = 53005 }
  ministerofintelligence = { type = 9 id = 53006 }
  chiefofstaff           = { type = 9 id = 53007 }
  chiefofarmy            = { type = 9 id = 53008 }
  chiefofnavy            = { type = 9 id = 53009 }
  chiefofair             = { type = 9 id = 53010 }

このように、ゲーム開始時の、10種類の大臣が設定されています。
typeの値は9のままで、IDの値を、db/ministersフォルダを見て切り替えましょう。


 
 
**軍備 [#zffa4afb]

 landunit = {
 location = 1502
 name = "Lasgar Parsi"
 id = { type = 16600 id = 1 }
         division = {
         id = { type = 16600 id = 2 }
         name = "1. Dastebandi Sarbaze Piyade"
         type = infantry
         extra = artillery
         }
 (中略)
         }

ここで書かれるのが、ペルシアの初期軍(ペルシアの場合は陸軍のみ)です。

注意するべきは、id括弧内の「type」の設定で、この値は、そのシナリオに登場する全国家を参照しています。
ですから、一つの国家だけではなく、シナリオ全体で被らないように気をつける必要があります。
もちろん、被っているとエラーを吐きます。

なお、typeの次の「id」は、国単位で参照するものです。
例示した軍団では1とされ、師団では2とされています。この軍団に含まれる二つ目の師団(例では省略しています)では3になっています。
軍団の中に、更に師団を追加した場合は、divisionからextraまでをコピペし、IDを4以降にそれぞれ設定し、師団の状態を調整します。
新たな軍団を編成する場合は、landunitの単位で丸ごとコピペします。この際、括弧の過不足が起きやすいので注意しましょう。

nameは師団の名前、typeは師団の種類(infantryは歩兵)、extraは旅団の種類(artilleryは砲兵)を表し、extraについては省略(旅団なし)できます。