#contents *南米国家の特徴 [#oa2831a1] AODでは様々な大国優遇システムにより、中小国家のなり上がりは難しくなったとよく言われます。 その中にあって南米国家群は、 -アメリカ様を怒らせない限りは安全 -周囲に切り取れる小国が多数存在する という2点の優位があり、「いきなり大国でプレイするのは怖い」「でも拡張戦争もしてみたい」という初心者にはうってつけです。 中南米統一という、明確かつ適度な難易度の目標も立てられます。 但し、世界大戦の中心に出て行こうとすると途端に難易度が上がりますが…… *ベネズエラという国 [#gb51197a] 難易度普通で初期のICは8/7、人的資源増加値は0.07/day。 この南米の小国最大の特徴は、マラカイボという大油田プロヴィンスを有している事。 そのため数多のプレイヤーから貿易相手、同盟相手、侵略先として注目され、HOIというゲームの中でも独特の存在感を放つ国です。 **研究機関 [#p217c850] スキル6のベネズエラ石油会社を筆頭に、まずまずのラインナップです。 流石にブラジルやアルゼンチンに比べると層の薄さが目につきますが。 海軍系がかなり弱いので、将来アジアやヨーロッパに進出する予定なら研究機関の接収はオンにしておいた方が無難です。 **軍備 [#g95cfdfe] 歩兵/対戦車、騎兵/砲兵、民兵の3個師団です。 いきなり戦争するのでなければ解散してしまって良いでしょう。 微々たる額ですが資金の産出も増えます。 陸軍ドクトリンは、AOD1.04なら浸透強襲でほぼ決まりです。 最新式の山岳/砲兵は後進国相手なら3倍近い戦力でも圧倒できます。 人的資源節約の為にエアランドバトルで完全機械化も良いのですが、拡張の初動は確実に遅くなります。 稀なケースですが、アメリカ様が連合に入らない事も不安要素として挙げられるでしょう。 AOD1.05以降では、イギリス様から青写真の提供を期待できる段階的作戦が無難な選択肢になります。 海軍と空軍は当分整備する余裕も必要もありませんが、将来を見据えて最低限海軍の研究だけはしておいた方が良いでしょう。 青写真があれば貧弱な研究機関でも何とかなります。 **閣僚 [#u52f9e71] とりあえず、害悪でしかない閣僚は存在しないので安心です。 情報大臣の控えに『産業分析の専門家』がいるので変更しましょう。 その他の閣僚に有力な変更先はありません。 一応38年に『自由放任主義者』、41年に『人海戦術論者』などが登場します。 選挙イベントはありませんが、不満度が高まると時期によっては政変イベントで国家元首と政府首班が交代します。 左翼クーデターで誕生するベタンクール政権は、国家元首が『ワンマン政治家』なので要注意。 **スライダー [#p705b929] 民主に寄った極右の権威主義政権です。 左派に2つ振れば社会保守派になります。 自由経済寄りですが、民主化しないと自力ではこれ以上寄せられません。 アメリカの干渉だけで自由経済が振り切れる事もありますが。 政治干渉と言えば、アメリカやイギリスが執拗にハト派に動かしてくる事もあります。 かなりアレな気分になります。 *戦略例 [#n75d3a98] まずは連合入りを目指すのが無難でしょう。 枢軸と敵対しても安全保障上の問題はありませんが、連合と敵対すると後々アメリカ様に粛清されます。 アメリカ様は最大の貿易相手でもあるので、敵に回すのは得策ではありません。 **のんびり内政コース [#p4ad6ef1] AODでは外交にかかるコストが増大し、友好度を1回上げるだけでもかなりの負担になります。 そこで、いっそ民主化してしまうという手があります。 海外貿易に輸送船が必要になった関係で友好度の上昇にはかなり時間がかかりますが、37年夏頃には同盟可能な水準まで上がっているでしょう。 但し、民主主義政体では介入主義にも3回振らないと同盟の参加ができません。 スライダーの早期移動を利用してガンガン動かしていきましょう。 社会保守派になれば『帝国的世界観』や『自由経済重視』を採用できるのも高ポイントです。 実の所、ひたすらインフラと工場を建設し続けるだけで研究10ラインまで持っていく事も可能だったりします。 資源は全て同盟国が負担してくれます。 希少資源が不足する場合は合成素材プラントを稼動させ、金属と石油を輸入します。 工場建設と並行して中南米を統一すれば、51年頃には10ラインを達成できるでしょう。 **速攻コース [#j1c93e87] ベネズエラは権威主義政権なので、開幕から戦争できます。 (民主・孤立寄りなので不満度はきついですが) で、周囲を見てみるとコロンビアの軍事力が弱体なのが目に付きます。 (歩兵/対戦車、旅団なし騎兵の2個師団のみ) 軍を騎兵と歩兵に分けて編成し直し、マラカイボに移動させたら即宣戦してしまいましょう。 まず3個師団でバランキーヤを攻撃し、騎兵で素早く制圧します。 後は支援攻撃を駆使して残りのククタ、ボゴタを陥落させれば詰みです。 次はエクアドルです。 不満度が下がりきるまで待ちたい所ですが、5月下旬になると歩兵が生産されて攻略が難しくなるので、5月1日までには宣戦します。 エクアドルの初期配備は歩兵1個師団だけですが、山岳プロヴィンスかつESEや国民不満度のマイナスもあってギリギリの戦いになります。 確実を期するなら、砲兵旅団を作って歩兵に装備させましょう。 上記2国を併合すればICや人的資源が増加し、国力増加に弾みがつきます。 初期配備に山岳兵含む4個師団を擁するペルーを攻略するのは無理なので、暫くは富国強兵に励みましょう。 ***南米の先に [#n0fed255] イギリスが領有しているクユニ川は金属資源の産地で、ベネズエラの本国プロヴィンスになっています。 DDAでは連合に入れば向こうから寄越してくれたものですが、AODでは簡単に手放そうとはしません。 47年頃になると低確率ながら領土要求に応じるようになるので、その頃になったら交渉してみましょう。 中南米の覇者として遅ればせながら第二次大戦に参戦する(あるいは第三次大戦を起こす)場合、ICはともかく人的資源が絶望的なくらい足りません。 ドイツ(ソ連)やアメリカを倒したいならミサイル祭りにならざるを得ないかもしれません。 対日本戦はだいぶハードルが下がり、本土に上陸するだけで国力の大半を削れます。 ある程度の海軍力は必要になるでしょう。 1.04では大概国民党が日本の属国になっているので、大陸方面は厳しい戦いになります。 やはりここもミサイル祭り(ry あるいはドイツのポーランド侵攻前に連合を抜けて、後々アメリカと同盟した上で連合に宣戦布告するのも面白いかもしれません。 この場合は英仏蘭の植民地も占領でき、真の意味で南米を統一できます。 その後は蘭印やオーストラリア等を切り取りつつ、日本やイギリス本土を狙っていくのが労少なく実り多い手になるでしょう。