各国戦略/トルコ のバックアップソース(No.3)

*トルコプレイの手引き [#d605f2a4]
 地政学的に重要な位置にいるトルコ。史実では様々な綱引きの結果、末期まで中立を維持しました。プレイヤーが舵取りを行う場合もそれを反映していろいろな可能性があります。国力的には史実通り、中立を守るのが一番簡単ですが。

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**立地 [#s1e152b9]
 古代も当時も現代も非常に重要な立地条件にあります。歩いてバルカンへ、ソ連へ、中東へ移動でき、黒海地中海に船出も可能。おまけに海峡支配権もあります。
 隣接国は北から反時計回りにブルガリア、ギリシア、フランス(後シリア)、イラク、ペルシア、ソ連となります。

**内政 [#jfbb469e]
 基礎工業力(IC)は20。研究ラインはぎりぎり2つ。インフラについては中程度で工場建設には問題ありません。
 鉄が不足しています。石炭や希少資源はありますが、工業化が進むとすぐに足りなくなるでしょう。
 石油が一滴もでません。バクーやプロエスティやアバダンといった有力油田が近くにあるので戦略目標になるでしょう。
 ケマル率いる大臣達もかなりよさげな能力です。
 MPもIC20の国にしてはかなり多めです。

 オスマントルコとは違い、国外中核州はキプロス島しかありません。


**外交 [#g21a9766]
 当初は権威主義政権なので、宣戦布告も同盟も自由に行えます。がしかし、隣接国『すべて』と不可侵条約を結んでいます。その上、バルカン地方の隣接国は独立保障が複雑に絡み合っており、大国を敵に回してしまう可能性があります。
 独立保障や不可侵条約が切れるのは39年頃になりますが、その頃にはケマルが死んでしまいます。後継のイノニュ政権に変わると民主政体になり、もともと孤立度の高いトルコの場合、外交選択肢が狭くなります。
 連合・枢軸・共産いずれにも関係は良い、あるいは改善可能です。序盤から同盟に加入することができます。
 そういうわけで、ケマルが死ぬ前に同盟に入るといいかもしれません。あるいはイノニュ政権になってから再独裁化するor介入に動かしておく必要があります。
// 独立保障チートを使って介入に寄せる場合の注意点として、トルコはヨーロッパではなくアジアの国家なので、定石であるアルバニアやポーランドへの独立保障ではスライダーは動きません。中華民国や軍閥が独立保障のターゲットです。

**軍事 [#f91b338f]
 初期戦力は歩兵が10、山岳1、騎兵3でいずれもI型です。あと、空軍が2ユニットで、海軍が旧式艦少々と輸送艦1。MPは日量0.14/dayなので、単純計算で一年で50ほど。悪くはないですが、多いと言うほどでもないです。

// 歩兵、特に山岳歩兵の研究に長けています。近隣のバルカンやコーカサス地方は山岳が多いのでそちらに侵攻予定なら検討の価値あり。南下して砂漠にいくなら戦車でしょうか…。
// ↑特に長けてるというレベルじゃないと思うが。
 軍事ドクトリンは人海戦術系ですが、そういうわけであまりかみ合ってません。幸い研究機関的には大規模戦術系に適正を持つ人がいるので、乗り換えるのも手です。

 車両、航空機、艦船も中小国にしては研究されていますが大国相手には歯が立たないでしょう。研究機関はそれぞれスキル4程度が用意されているので全く合わないという事態はないかと。

 航空基地の数とプロヴィンスの密度からして近接航空支援機は扱い辛いかも知れません。その必要コストと攻撃力は非常に魅力的ですが…。
 また、航空機や艦船は、使わないのなら初期設置はばっさり解散するとよいでしょう。
 初期の司令官は陸軍10人、海軍4人、空軍4人と少なめですが、年次が進むと登場する人がいるので、もう少し改善されます。退場する人もいますが。



**歴史イベント [#xeccf66d]
-[[トルコの父が逝去した!>イベント/歴史-中近東#nc03b9db]]
 ケマル・アタテュルクの死去イベント。1938年11月11日に発生。民主スライダーが8に、左派スライダーが3に移動します。その他の大臣も一通り交代します。
 政府首班が寡黙な勤勉家になるのはいいとして、元首のイノニュが「強硬な孤立主義者」なので、対外的に動きにくくなるのは確かです。
 死亡後に独裁に戻す場合、スライダー3個分の移動が必要です。

-[[ハバニヤ事件>イベント/歴史-中近東#e24a4e3f]]
 イラクのイベントですが、発生条件・結果ともにトルコと大いに関係があります。
 通常はヴィシー成立後、北アフリカでイタリアが優勢だと起きるイベントですが、トルコが連合入りしているときは発生せず、枢軸入りしていると北アフリカの状況に関係なく発生条件を満たしてしまいます。
 発生するとシリアが確実に枢軸入りし、高確率(80%)でイラクが連合から離脱します。
 放置しているとシリアは早々にイギリス軍に潰されるので、枢軸入りしている場合には注意が必要です。
 このイベントを起こしたくない場合は、先にシリア((シリアが存在しないと、そもそもイベントが発生しない))かイラクを押さえてしまえばいいでしょう。

**戦略全般 [#cda3ff24]
 国力が国力なので、大国と正面切っての大戦争は厳しいです。同盟に参加してのコバンザメプレイか、中立のままで弱小国を狙っていくのが基本でしょう。
 隣国の内、ブルガリアとペルシアは、1940年5月までソ連の独立保障がついています。普通は手を出さない方がいいでしょう。独立保障切れの後に攻めても、ブルガリアが枢軸入りしてドイツが敵に回る、などの展開もあり得、なかなか難しいです。
 隣国で唯一なんとかなりそうなのがギリシャで、1939年の2-3月でイギリスとイタリアの独立保障が切れます。が、ルーマニアとユーゴからの独立保障は残っているので、迂闊に殴りかかるとひどい目に遭います((ルーマニアとユーゴがトルコに宣戦→トルコにかかっている独立保障がトリガー、独ソが両国に対して宣戦→両国にかかっている独立保障が一斉にトリガー、一心不乱の大戦争が勃発、など))。39年末まで待てばそれも消えてくれます。


***枢軸プレイ(難易度:高) [#y02713b0]
 連合の支配する中東、そしてソ連に隣接しているため、枢軸に加入するとその脅威を真っ先に受ける立場にあります。
// キプロスからの爆撃が厳しいと感じるなら、予めイギリスへ領土要求をしておくのも手。イノニュ政権で民主化した後なら応じてくれる確率も高くなります。
 フランス陥落後、イタリアと同時期に枢軸加入という手も。ヴィシー政権ができるとシリアが中立国の壁になりますのでそれまで耐えるのが吉かも。
 ソ連に対しては国境プロヴィンスを要塞化するのも一つの手です。
 資源問題もあり、難易度は高め。

***枢軸(日本)プレイ(難易度:高) [#y59964bf]
-枢軸自体が不人気√の模様。かなりの難しさが有るだろう。
-不思議大戦化に活路を求めます。パリ突入前にドイツがヘタレており、1942年(2?、11?、12?)の間、日本が(チベット等と)戦争をしていた場合、太平洋戦争フラグが折れます(id22002)。これは、独対仏(マジノでお見合い)中の7月中旬〜4月に独ソ戦が発生した場合、約100%折れると同義になります。ドイツ(、イタリア)は、ユーゴ戦等で釣れる(→ソ連が独に噛みつく)為、トルコは、ある程度、任意で(日本)対米国戦を回避することができると思われます(基本トルコ生存前提で、歴史的流れを操作することが、なかなか難しいです)。ただし、素で発生なら、あきらめてください。後は、根本的に不思議大戦を乗り切れる守備戦力が無いと、どうにもならないです。
-欧州国(に限らない)AIは、トルコに対して非協力的か敵対的です。通常、自国の併合を防ぐことより、トルコの師団を1つでも多く撃破しようと試みます。
-40年6月段階でユーゴ傀儡〜ハンガリー併合、イタリア本土プロビをいくつか占領まで可能なことは確認されています。中華民国の統帥が有れば、傀儡イタリアまであるかも?
-対ソは、トルコ師団(統帥含)を最低70〜100個師団保有してからを推奨します。プロビあたり10〜15個師団ないと、戦線維持が厳しいです。(中華民国が数値は80〜120出してくれます、つまり、統帥取った中華民国無しだと.. ちょっと無理?)

***連合プレイ(難易度:中) [#wefcd85b]
 イタリア海軍vsトルコ海軍、レパント海戦の雪辱を今ここに! とか、
 バルカンに忍び寄るナチの脅威! イノニュはイスタンブールを守れるか!? とか、
 第三次世界大戦勃発! 祖国に押し寄せる赤軍 トルコ最大の危機! とか、それなりに楽しめます。
 交易線を維持していれば資源の問題がほぼクリアされるので初心者プレイにはオススメ。
 イスタンブールは3方向から攻撃される恐れがありますが、レベル10要塞を建てて15個師団ほど貼り付けておけばAIは攻撃してきません。
 放っておくと凄い勢いでタワーを積み始めます。
 独ソ戦の最中にブルガリアその他枢軸国計100個師団強を拘束できるのはかなり大きいかも?

***共産プレイ(難易度:中) [#a4c060fb]
 基本的な流れは連合プレイと似ていますが、資源供給国と地続きなので戦争になっても貿易が途切れないこと、赤軍がトルコの拡張を直接アシストしてくれること、なにより[[ソ連が独立を保障している国々>データ集/独立保障一覧]]を最序盤から攻めることができるという利点があります。開戦を遅らせて工場を建てまくっても、資源が確保できずに困るということはありません。
 ただ技術開発でソ連は英独より一歩遅れるため、大戦勃発までは連合なり枢軸に加盟して青写真を買っていれば、分野によってはソ連と同じぐらいの早さで進められます。
 トルコの初期の陸軍ドクトリンはソ連と同じ人海戦術系なので変える必要はないのですが、AIは陸軍ドクトリン研究をあまり前倒しで進めないため、同盟を組んだときこちらのほうが進んでいることもありえます。あえて先行して研究し青写真でサポートしてやるのもありですが。
 ソ連はAIの中立度が高い&政体が離れているので同盟入りにはそれなり以上の資金が必要ですが、相手が戦争中だと同盟締結の可能性が上がるので、冬戦争の際にでも共産入りを打診してみるといいでしょう。友好度200ならイノニュ政権でも5割弱の確率で加盟できます。政体はより離れているものの、ケマルが生きている間、ぶっちゃけ1936年内の同盟締結も可能。

 当然、独ソ戦が最大の課題です。連合プレイと似てますが、開戦時期は遅いので、イスタンブールを要塞化すれば、あとはギリシャの島から歩いて渡られないように注意しておくだけでなんとかなります。生き残るだけならそれほど難しくありません。
 が、ここから勢力拡大を図るとか独ソ戦のアシストをしようとか考えると、多少工夫が必要です。欧州制圧を目指すなら、やはり陸空主体で戦力を揃える必要がありますが、先のことを考えるなら海軍研究も多少は進めておくと良いでしょう。
 
 さて、ドイツを首尾よく打倒できた場合、ソ連AIは対日宣戦モードに入ります。枢軸の残党が残っていても、ドイツが消えた時点で切り替わるので注意が必要です。
 対日戦では普通、トルコに南方への足がかりがないので、大陸で赤軍の手伝いをするか、海軍を本格的に整備して本土上陸を狙うことになります。いっそ連合に戦争を仕掛けるのも手ですが、どのみち艦船を揃える必要があります。
 もしベルリンを確保できたならば、ドイツ併合を遅らせて先に残りの枢軸を全滅させ、ソ連が日本に宣戦する前に同盟を脱退するということもできます。
 極東に気を取られているソ連は背中が隙だらけです。

**トルコ速攻戦略 [#g29bbf53]
***バルカン侵略ルート [#p2c19c89]
トルコはアジアの国なので、中国や日本に独立保障を掛け捲っておけば盧溝橋がおきると介入が振り切れ宣戦布告しやすくなります。それまでに適当に軍備を整え、ドクトリンを整えながら連合と同盟を組みます。
その後、ギリシャに宣戦布告する。うまくいけばアテネまでいけるが失敗する可能性大。
便乗参戦してきたユーゴスラビアが沿岸部からイギリスとフランスに侵食され戦力が分散している間に突進し、ベオグラードを押さえられるといいですね(たぶん無理)。うまくいけばハンガリーとの国境に接します。即座に宣戦駆逐して即併合。つられてやってきたオーストリアも併合すれば、それなりの量の工業力とMPが手に入ります。当然アンシュルスまで待ってからハンガリーに攻め込めば、ドイツ様の妨害をせずにすみます。

***バルカン侵略ルート(ブルガリア侵攻) [#d5a33173]
+盧溝橋までに軍備を整える。(陸軍ドクトリンは大規模戦術に乗り換えたいところですが、研究期間的に間に合わないので電撃戦かそのまま人海戦術を使うことをオススメする。)
+ブルガリアとの不可侵条約破棄しドイツと同盟を結ぶ。
+ブルガリアに対して宣戦布告(ソ連は不可侵条約破棄すらしてこない。)
+一気にもみつぶす。ブルガリア併合。この時ルーマニアが枢軸入りする。
+枢軸を離脱。
+ユーゴスラビアに不可侵条約の破棄と宣戦布告
+なるべく早く殲滅する。ドイツは不可侵条約を破棄してきます。フランスが権威主義の場合宣戦布告する可能性もあるため確実性が低い戦略。
+ユーゴスラビア併合。イギリスと友好度を上げれ同盟可能なので同盟。
+ハンガリー国境に接近即座に宣戦布告。(たぶんイタリアは宣戦布告してこない。)
+民主化イベントのせいで38年11月から宣戦布告ができなくなります。

***日本との同盟による中国侵略 [#r9b2b81a]
トルコはそれなりに日本と友好関係にあるため、初期からすぐに同盟可能です。
早速同盟し、そのまま中国に宣戦布告。
いつもとは比較にならないくらいの高確率で日本が勝ちます。
で、追い詰められた中国に属国化を打診し続けると旨くすれば属国化することが可能です。
これで、50個師団以上の中国人を利用できるようになります。中華民国IC>トルコICの可能性に要注意。
日本によるイベント傀儡化を防ぐために、なるべく急いで南京や重慶などの主要プロヴィンスの占領を目指しましょう。(トルコの輸送艦1で、上陸、上陸後戦闘を勝利するのは、事実上無理です。リエンユンカンへの奇襲上陸に成功した場合、上海の師団が北上してくる様です。この隙に上海以南の上陸先を確認してみてください。パターンは有るようですが、ほぼリアルラックでの勝負と見て良いでしょう。逆に、南京まで踏み込めたなら、中華民国は、重慶を捨てる勢いでトルコを潰しに来ます。乱戦模様であれば、それが、中華民国最後の攻勢になる可能性が有ります。)

***フィンランドと冬戦争同盟 [#ba6abdfe]
冬戦争の途中から同盟可能になるフィンランドですが、目の前にバクー油田があるので美味しく戴きましょう。
生産するのは山岳兵の一択。
占領地はすぐに独立させ、イベント停戦で持って行かれるのを防ぎましょう。
どうせ短期戦である冬戦争とトルコの国力では、コーカサス3カ国を独立させるのが精一杯です。
停戦後は傀儡を解体して併合しなおすのも良し、そのまま石油を上納させ続けるのも良し。

**トルコ引きこもり戦略 [#v7546b2e]
初期軍備をすべて破棄し、ひたすら工場建設を進めます。(ソ連と同盟を結んでいると資源をすべて恵んでもらえます。)
41年ごろには基礎IC40以上でソ連と手を切ります。
直後、アメリカと同盟を結び資源をたかります。(民主化しているため連合に入る前に同盟することも可能な筈)
45年ごろ基礎IC80以上になります。(MPは大体700前後の筈)
この国力だと、戦車20砲兵つき歩兵50空軍少々を2年くらいで作れる筈です。