各国戦略/オーストリア のバックアップ差分(No.1)


[[各国戦略]]

*基本事項 [#oecbf1de]
 アンシュルスで何事もなくドイツに併合されるオーストリア。
 しかしプレイしてみると分かるのですが、意外にポテンシャルは悪くありません。IC19と2ラインは目前。研究機関はスキル7のダイムラーをはじめとして粒ぞろいであり、初期配置部隊に司令部があるなど、なかなか面白い国です。

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*国内事情 [#ff5269ad]
**軍備 [#p1cf96b7]
 陸軍10個師団がすべてです。まあ隣国ハンガリーは9個師団で全部歩兵なので、司令部と山岳と騎兵1個ずつ持っているオーストリアは恵まれていると言えば恵まれています。

**スライダー&閣僚 [#va1f9ef8]
 独裁政権ですので、いろいろな意味でのフリーハンドはあります。経済が自由経済よりなので、その点は噛み合わないですが。
 他のスライダーも悪くはなく、動かしがいのある位置にいます。早い拡大なら介入に、遅い拡大ならタカに振るべきでしょうか。
 閣僚も悪くはないです。37年に「情け深い紳士」が登場し、38年にはさらに大量に登場します。

**工業力 [#z537af42]
 基本ICは19です。狙ったように1ラインです。早期に戦争しない場合は工場建設必須、そうでないならなるべく早期に戦争しましょう。

**研究チーム [#wa74f9aa]
 スキル7が1つ、6が3つあります。国力から考えるとかなり優遇されていると言えます。分野がやや偏っている面もありますが、十分頑張れるレベルです。

**マンパワー [#fb099426]
 最初から内相が庶民の味方ですので、拡大した時にすぐに増えるとも言えます。早期に戦争する場合はドイツ頼みなので、言うほどオーストリア固有の人的資源は使わなくていいです。山岳兵大生産とか、ソ連相手に大消耗戦とか、そういうことをやると危ないですが、基本的には恵まれている方です。


**指揮官 [#xb26daaa]
 初期状態で陸軍46人、海軍3人、空軍4人。途中登場する人が陸軍8人、海軍1人、空軍6人。退役する人もいますが、それなりの人数です。内陸国なのに海軍指揮官がいるのはありがたい限りです。


*研究及び生産について [#a0ee0104]
**研究 [#m5db1f6b]
 レベル7のダイムラーは産業に秀でており、おそらく序盤からフル回転を続けることになると思います。2ラインになったらステアー(シュタイアー)で歩兵・陸軍系の研究を行うか、空軍系の研究を始めるか、でしょう。


**陸軍 [#i5847806]
 工業力が工業力ですので、とりあえず歩兵中心で行くことになると思います。山がちな東欧で戦うなら山岳歩兵も欲しいところです。
 陸ドクは青写真を買える電撃戦に乗り換える方が有利だと思います、研究チームの適正から言っても。初期から戦争する場合、乗り換えるタイミングが難しいですが。


**空軍 [#zbaf984c]
 ヨーロッパの国なので、近接で行くか戦術爆で行くかの二択があります。地中海を渡ってアフリカを制する予定があるとか、バルバロッサを成功させたいとかであれば、術爆で行くべきだと思います。別にICや研究ラインに余裕があるわけではないので、ドクトリン研究を含めて絞る必要があるでしょう。


**海軍 [#h31951e6]
 そもそも最初は海がありません。ユーゴかイタリアを降さないと港が手に入りません(ルーマニアを征服して手に入るのは偽物の海です)。また、海軍系の研究機関があるわけでもないので、建設するにしても、輸送艦とその護衛、という形になると思います。

*外交 [#ze2750b4]
 基本的に枢軸に参加してのプレイになります。が、早期に消滅しているはずの国なので、イベントやAI的にはそれなりに自由度があります。流石に共産化とかは難しいですが。

*立地 [#g81ba315]
 北からドイツ、チェコスロヴァキア、ハンガリー、ユーゴスラビア、イタリア、スイスの六カ国に接しています。言うまでもなくドイツは超大国であり、スイスの独立保障は凄いものがあるので、当面はそれ以外の方向への拡大を指向することになります。
 周辺国で一番弱体な国はハンガリーです。枢軸入りして宣戦布告すれば、それなりに簡単に併合できます。
 問題はハンガリーにイタリアの独立保障がついていること。これをどうするかは難しい問題です。
 単純にはドイツ軍がイタリアを蹂躙してくれるので、特に何もなくても勝てます。
 が、アフリカにVPがあるので、イタリアを併合するのは難しいです。そもそもオーストリアに港はありませんし。北イタリアだけもらって講和するのが簡単かもしれませんが、そうすると単独和平になってドイツ-イタリア間の戦争状態が継続されます。それはそれでありかもしれません。
 なお、併合せずに戦争状態をずっと続けていると、突如として王政復古フランスに喧嘩を売られ、北イタリアにフランス軍が雪崩れ込んできたりします。


*歴史イベント [#yb7a9c7e]
**オーストリア併合(2100) [#sa52b366]
 1938年3月発生予定、と言いたいところですが、普通にやってると、これより先に同盟しているかそもそも戦争状態になっているとかで、発生しないことがほとんどじゃないかと思います。
 わざと同盟を離脱しておいて発生させ、「枢軸同盟に加わる」を選ぶ手も有り。その場合、不満度+10と引き替えに、チェコの8IC分の土地が中核州指定されます。
 枢軸参加した場合の閣僚ですが、元首が「臆病な頑固者」から「不屈の改革者」になり、政府首班が「寡黙な勤勉家」から「元陸軍大将」になります。元首はともかく、首班はちょっと問題に見えるかもしれません。一応、中核州指定による差額が大きい((オーストリアは「恐怖政治の推進者」が44年まで登場しないので、それまでは基礎ICが6〜6.4も変わる))が大きいので、ちゃんと獲得できれば収支はプラスになります。が、しかし……。

**ミュンヘン協定(2030) [#w2d7a87e]
 1938年9月末発生予定。ドイツが戦争中だと発生しません。普通にズデーテン要求が行われると、ターボル(1IC)でオーストリアの中核州とドイツの中核州がかぶってしまいます。よろしくないですね。

**チェコスロヴァキアの終焉(2040) [#r751df63]
 1939年3月15日発生予定。ドイツが戦争中でも発生します((チェコと交戦中だと流石に発生しませんが))。イベントファイルを見ると、アンシュルスで「枢軸同盟に加わる」を発生させてると起きないはずですが、発生したとの報告もあります。発生した場合、ヒトラーが自重しない限り、アンシュルスの「枢軸同盟に加わる」で中核州化した地域をドイツに取られてしまいます。よって、独立保障を付けてるポーランドと一戦交える覚悟で事前開戦するか、あらかじめミュンヘン協定イベントを何らかの手段(アルバニアに宣戦、等)で妨害する必要があります。

*初期戦略案1・とにかく速攻コース [#r45eb3e9]
 ゲームが始まったら閣僚交代と枢軸入りを行います。補充と不満度低下が完了次第、ハンガリーに宣戦します。イタリアから宣戦されますが、ハンガリーだろうとイタリアだろうと、ドイツ軍が頑張るので併合・制圧できると思います。
 半島部を全部制圧すると、イタリアが泣きついてくるか何かするので、とりあえず領土を分捕って単独講和します。このとき、北イタリアだけでなく、アジスアベバ、トリポリ、ベンガジ、トブルク、それにシチリア(パレルモとカターニャ)も確保しておいて下さい((たぶん、輸送船団作っておいてレッジョ・ディ・カラブリアとヴェネツィアに主力を置き、前記プロヴィンス+ヴェネツィア+レッジョ・ディ・カラブリアを割譲、という条件の和平が最善手だと思います。))。で、ドイツに独立保障をかけて、再度イタリアに宣戦します。休戦条約無視で好戦度が急上昇しますが、特に問題なく併合できると思います((DDA1.3βだと不満度が上がるようですが、未検証))。
 次のターゲットはユーゴになります。残念ながらドイツAIはあまりバルカンに侵攻してくれないので、わざとユーゴ軍を進撃させてドイツ軍部隊を呼び込むか、オーストリア軍主力でユーゴ軍(と介入してくるギリシャ、トルコ、ルーマニア軍等)を撃破する必要があります。参加してきた連中を残らず平らげると国力が凄いことになると思います。
 とは言っても、「ちょっと国力と海軍力の少ないイタリアがバルカンを制した」というようなレベルで、超大国と言うには足りない状態です。従って大戦前に枢軸を離脱するか、さらなる勢力拡大をフランス方向に行うか、ということになります。
// 091002 勝手に加筆

上記アンシュルスイベントで枢軸入りを選ぶと、同盟加盟の他、ドイツ領内のユニット通過許可を貰えます。
これが領土拡張にかなり役に立つので、出来るならイベントを発生させ、不満度爆増も甘受したいところ。
通常、通過許可を得た国のプロヴィンスから敵国に侵攻する事は出来ませんが、通過許可を得た国の軍港から出発した輸送艦や空挺兵なら、それらの制限はありません。
これなら、序盤のオーストリアが独力で攻めるには多少荷が重いスペインを経由せずに、弱体なスカンディナビア国家に手を伸ばすことが出来ます。
アイスランドを手に入れることができれば、新大陸まであと一歩。
中南米の石油や鉄鉱石の産地が、オーストリアの輸送船団を忙しく働かせてくれることでしょう。