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各国戦略/AODイタリア

概説

AODにおいても、色々な面で相変わらず中途半端なイタリアです。
とはいえ、それはあくまで西欧諸国や日米といった列強と比べた場合の話。
成り上がりが難しいといわれているAODではイタリアはバルカン諸国やアジアの途上国よりもずっと恵まれています。
プレイヤーが担当する場合は、ポテンシャルが高く、伸びしろが大きいため、プレーしていちばん面白い国と言えます。日米独ソあたりの大国プレイに飽きたら挑戦してみるといいでしょう。

基本方針

いかに短時間で研究5ラインに持って行くかにプレイヤーの腕が試されます。工場を建てるなり、侵略するなりお好みで。

工業化

  • AODにおいても、世界大戦までの暇な時間は工場を建てて過ごすのが良いです。
    しかし、AODでは世界的に資源が不足気味(米帝はやっぱり例外)なので、建てる量はDAのときより少な目にしておくのが良い。
  • そのかわり、並行して高IC地帯のインフラを整備するのが良いでしょう。
    高インフラ地帯はICと産出資源に上昇修正が掛かるのでとってもお得。
  • 首都であるローマは海に面しているため、将来的にアジアやアフリカ、南北アメリカへ攻め込む際にTCの負担が軽減されるので必ずインフラを200%にまで上げておきましょう。

陸軍

  • AODでは「敵首都を包囲して敵軍を弱体化」という戦法がほぼ無意味です。
    特に理由がなければ、速やかに占領し資源を奪ってしまうのが良いでしょう。

海軍

ただし、戦艦そのものの地位がある程度向上しているので上手く活用すれば、地中海のロイヤルネイビーに対して活躍の余地があります。

空軍

  • 効率を重視するプレイヤーから、AODは空軍不要と言われています。
    地上攻撃は大幅に弱体化、阻止攻撃はまだ有効なので、陸軍のサポート役と割り切りましょう。
  • 空港空爆は非常に強力です。
    一度攻撃をかけるだけで、そこに駐屯している敵空軍に大きな損害を与えられます。
    ただし、アメリカ空軍が大量に溜まっている場所にはうかつに攻撃を仕掛けないように。

内政ガイド

政策スライダー

スライダーの移動は年に1度だけではなく、何度も行えるようになっています。
対価として不満度が課せられますが、イベントによる不満度減少と組み合わせれば効果的です。

大臣

基本的にはお好みで。
大臣効果の一部がDAと異なっているので、事前に確認しておきましょう。

国策

基本的にはお好みで。通常のイタリアプレイの場合は特にいじる必要はありません。
軍隊の給料が大幅に下がるイタリア式国策は大変優秀です。
民主国家プレイをするのなら、より魅力的な効果を持つ国策に変更するのも良いでしょう。

貿易

一言でいえば、慢性的な資源不足にしばらく悩まされます。(具体的には独ソ戦終結まで)
前述の通りAODでは世界的に資源が不足しており、石炭の確保に悩むこととなります。
ドイツや枢軸よりの諸国ですら貿易協定では石炭をほとんど売ってくれないので、不足のたびに包括貿易交渉で買い付ける必要があります。

研究

  • 研究機関はDAのときよりだいぶ良くなっています。
  • 研究分野の一致による速度上昇がDAのときは2倍でしたが、AODでは3倍にもなるのでスキルよりも研究分野を重視して任せた方が良いでしょう。
  • AODでは全体的に研究速度が遅くなっているので、青写真の有無がDA以上に大きな差となります。
  • Ver1.04なら、最強の陸軍ドクトリンと言われた浸透強襲一択です。相手が戦車以外なら、砲兵付き山岳兵でほぼ無双できます。日本と同盟を組んで基地空爆系と一緒に青写真もらっても良いでしょう。
  • Ver1.07やもし陸軍ドクトリンを電撃戦に変えたいのならば、ドイツとの同盟は必須です。
    産業系の研究も含め、序盤はドイツ様から青写真を頂くのがベストでしょう。
  • 序盤は暇があれば空母の研究をしておくと後々の負担が減るでしょう。

軍備増強

  • 大国としては、お世辞にも質が高いとはいえませんが、イタリアを世界の強国に育てる楽しみがあります。
  • AODでは「旧式軍隊をバラす→研究完了後に新しく作り直す」という戦法が面倒なものになっています。
    おとなしくそのままとっておくのが楽かもしれません。

陸軍

  • エチオピアにいる陸軍は36年型歩兵が大半を占めています。残りは司令部とか民兵とか・・・
    適当に手加減して、司令官のスキルを上げるのも良いでしょう。
  • 民兵はとっておいてもイギリス相手には力不足なので、エチオピア戦後に解体してMPに還元しましょう。
  • 18年式歩兵は付属旅団を全部外して、36年式歩兵や山岳兵等、質の高い師団に付け替えましょう。
    DA定番テクだったバラして1から作り直しは、時間が掛かるのでやめたほうがいいでしょう。
    割り切って改良と補充を禁止して海岸防衛役として使い潰すのがよいでしょう。
  • 新規生産は歩兵中心に軍を拡張するのが安定しています。
    旅団は砲兵、またAODの戦車は異常に強いので、ソ連やアメリカの戦車対策で対戦車を用意しましょう。
  • 異常に強いAODの戦車を使わない手はありません。
    戦車をいくつか用意すると対ソ戦や中東での戦いを有利に進めることができます。
  • トルコ経由でバクー直撃を狙うなら山岳地帯用機動戦力として騎兵をある程度用意しておきましょう。

海軍

さてさて、史実でも結構な活躍をしたイタリア海軍です。

  • 初期配備の潜水艦や、航続距離1500km以下の旧式軍艦はドイツに売ると良いかもしれません。
    AIには航続距離制限がないので、アシカ作戦のときに間違って役立つ可能性があります。
  • 主敵のイギリス海軍は、空母と戦艦を多く保有していますが、むこうも戦艦メインの海戦ドクトリンなのであまり気にする必要はありません。
  • 基地空爆系の海戦ドクトリンを採用している日米はやっぱり脅威ですが・・・
  • イタリアは初期戦艦4隻を保有しています。航続距離が2500kmあるので意外と運用しやすかったりします。
    DAに比べて空母の火力が落ちて戦闘時間が長くなっているため、戦艦にも活躍の場があります。
    実際、AIイタリアがそれらの戦艦でロイヤルネイビーの空母を沈めてしまうことも少なくありません。
    地中海は割と天気が悪くなりがちなことも、戦艦にとってはプラスの要素です。
  • AODでは地中海無双できるイタリアですが、さすがに外洋でアメリカ海軍の相手をするのは力不足です。
    颯爽と大西洋に進出したイタリア戦艦艦隊がアメリカ空母機動艦隊にフルボッコされたなんてことになります。
    将来的に大西洋ないし太平洋にまで遠征したいなら、空母を揃えましょう。
    駆逐艦も、空母の航続距離を落とさないためにも最新のものを用意するよう心がけましょう。

空軍

効率を重視するプレイヤーから、AODは空軍不要と言われるほど弱体化が顕著です。しかし、空軍はあればあったなりに使い道があります。

  • ゲーム開始時点である程度の迎撃機および戦術爆撃機(と輸送機)を保有していますが、初期配備されている空軍は大半が戦力不足です。破棄したりせず、補充と改良を優先しましょう。
  • 爆撃機に護衛戦闘機を付属させるのが良いでしょう。
  • 迎撃機もしくは戦闘機を生産しましょう。
    空港の少ないアフリカやソ連が主戦場となるので、研究および生産を航続距離の長い戦闘機一本に絞ると負担が減ります。
    戦闘機ならば、空港空爆で敵空軍を溶かすのも得意ですし
  • AODでは戦略爆撃が大幅に強化されています。
    しかし、イタリアの国力では戦略爆撃機を大量に運用するのは難しいので、無理して揃える必要はありません。
    対ソ戦が終わってからでも遅くはないです。

戦争(枢軸編)

世界大戦が始まったら速やかにスエズ・ジブラルタルを確保するのが理想ですが、
前者は意外と守りが固いので、ギリシャ→トルコの順番で陸上ルートを切り開いて
いくのが安定しています
そうすれば、ソ連侵攻の際にアゼルバイジャンやトランスウラル共和国などの
属国を建国したとき、産出資源が陸上ルートできちんと上納されます
特にアゼルバイジャンの有するバクー油田は、枢軸陣営にとって非常に貴重な存在となります
あと注意したいのが米帝の上陸スパムです
アメリカ陸軍は多くの機甲師団および自動車化・機械化歩兵師団を有しているため
一旦上陸を許すと次々と領土を荒らされます
AODでは一旦占領されたプロヴィンスのIC・インフラおよび資源が完全に回復しきるまで
何十日もの時間を必要とします
自国の沿岸防衛はもちろん、余裕があればいくらかの戦力を北フランスに送ってあげましょう
独ソ戦の最中にアメリカが後ろから殴ってくるのは最悪のシチュエーションです

独ソ戦について

AODでは戦闘時間が長期化しているため、ドイツと一緒にソ連を平押しするやり方は自殺行為です
陸戦で戦力がガリガリ減る上に「高齢化」によってMPが増加しにくくなっているため、膨大なMPを持つソ連と
真正面からぶつかりあった場合、こちらのMPが枯渇して敗北が決定してしまいます
また、空軍が地上攻撃で敵を溶かせなくなっているのもイタリアにとっては不利です
AODの独ソ戦はDAのときと比べ、間違いなく長引きます
海軍もフル活用して可能な限り早くビターピースを発動させるべきです

一番良い方法は、独ソ両軍が旧ポーランド領付近で戦闘を行っている隙に、
守りの薄いトルコ方面から、敵の大群が駆けつける前にバクーおよびスターリングラード(とスヴェルドロフスク)を攻撃しましょう
アシカ作戦が成功しているならば、レニングラードに上陸してモスクワまで進撃する作戦も同時に行うと良いでしょう

速攻

(1)スペイン
スペイン内戦に介入してスペインを丸ごと手にいれる事も可能だが、
AODではパルチ発生率がほとんど低下しないので維持はTC負担が大きい。
スペインを独立させる手もある。稀少資源の足しにはなるだろう。
ちなみにスペインを併合するとかなりの資源が手に入る旨みがある。
大戦後は騎兵を含む9師団ほど投入すればジブラルタル陥落は確実となる。
戦闘時間の長さや守備隊による死守を考慮すると6師団だと増援される可能性あり。
ジブラルタルが陥落すれば敵援軍がアフリカ戦線に来辛いのでスエズ占領が楽になる。
1.07でスペイン内戦中にドイツかイタリアが直接介入すると、
イベントによりタカ派と介入主義へイギリスは2つ、フランスは1つ移動するので注意。

(2)ユーゴスラビア
バルカン大戦が起きるとソ連も動いて不思議大戦になってしまう可能性がある。
それでも良いにしてもフランスに独立保障されているので好戦性は気をつけよう。
ここらへんはDAと変わらない。併合独立すれば金属資源の足しになるだろう。

プレイヤーチートっぽいもの

新規独立国を利用して防衛負担軽減

スエズ・ジブラルタル攻略やアシカ作戦、さらには独ソ戦や対米戦に集中したいイタリアにとって、
スペイン北部やエチオピアの防衛は結構な負担となります
そこでちょっと姑息な手段ではありますが、世界大戦の前に一旦枢軸を抜けて、
エウスカディやソマリアといった小国を独立させた後、彼らにスペイン北部の上陸可能プロヴィンスや
エチオピアの不毛な土地(具体的にはアジズアベバ以外)を与えてしまいましょう
その後に傀儡政権を解体すれば、たとえ100万の敵が来ようが突破することのできない
中立国という名の頑丈な壁ができ上がります
また、序盤にリビアを独立→傀儡解除しておけば、連合国にとっては爆撃機の拠点を
1つ失うのと同じことになります
こうなれば、あとはマルタなどの地中海の島々を抑えてしまえば米帝の戦略爆撃に怯えずにすみます

統帥権の悪用

史実でそうであったように、ギリシャは枢軸寄りの中立国です
イタリアでプレイしている際、スエズ確保に夢中になっている間に独ソ戦が始まってしまい、うっかりギリシャが枢軸入りしてしまうこともあるでしょう
こうなった場合、イタリアはアゼルバイジャンやカザフスタンといった旧ソ連領の属国から送られる、
石油などの莫大な資源を受け取ることが、ゲームシステムの関係でほぼ不可能になってしまいます
こうなればギリシャに一旦滅んでもらうしかありません
もしアルバニアもしくはトルコが存在しているならまだ希望は残っています
ギリシャから統帥権を奪い、アテネより下の、VPの無い適当なプロヴィンスに集めた後、
二国のどちらか(アルバニアの方が楽)に宣戦布告しましょう
ギリシャが併合されたあと、今度は我々が彼らを併合してしまいましょう
アルバニアに対して悪い気がするかもしれませんが、大アルバニアの夢を一瞬でも
見せてあげたんだから十分でしょう


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